Last-modified:2018/03/29 22:56:16.
POTCAR を生成します。 まず、~/.vasputils に設定が必要です。
potcar_dir: "/home/ippei/opt/vasp/potcar/potpaw_PBE.52"
のように POTCAR を格納しているディレクトリを設定しておいてください。 potcar generate は基本的にここの POTCAR を連結します。
potcar generate Li F
のように、引数に元素名を列挙すると、その順に POTCAR を連結して標準出力に書き出します。 ファイルに書き出すにはリダイレクトしてください。
potcar generate Li F > POTCAR
–poscar オプションにを使えば、 VASP 5 の POSCAR から内情報から元素を抽出します。 この場合、元素を明に記述する必要がありません。
potcar generate --poscar=POSCAR
デフォルトでは、引数の名前は potcar_dir 内のサブディレクトリ名として扱います。 しかし POSCAR ファイルから元素名を呼び出すけれども、そのままの名前のポテンシャルは使いたくない、 ということもあるでしょう。 そのような場合、–translation オプションが使えます。
potcar generate --poscar=POSCAR --translation="Li:Li_sv,F:F_h"
もし、「Li のポテンシャルは常に Li_sv
を使う」というならば、 ~/.vasputils に default_potcar
を設定すると 常にこの変換ルールが適用されます。
default_potcar:
Li: Li_sv
Na: Na_pv
さらに一時的に default_potcar
ルールを無視したいときは、 –translation=“Li:Li” のようにしてやれば Li の POTCAR が使われます。
POTCAR ファイルに含まれる原子ポテンシャルの情報を抽出します。
potcar show
デフォルトではカレントディレクトリにある POTCAR ファイルを対象とします。 任意のパスにある POTCAR ファイルを対象にするには、 –potcar オプションで指定します。
potcar show --potcar=../POTCAR