vasprunxml

Ippei Kishida

Last-modified:2018/03/29 22:56:20.

1 dos

状態密度 DOS の情報を出力します。 デフォルトでは gnuplot の入力データ形式を標準出力に出力します。

% vasprunxml dos
#  energy  total-up  total-down  
-10.4428    0.0000   -0.0000  
-10.3680    0.0000   -0.0000  
-10.2931    0.0000   -0.0000  
-10.2183    0.0000   -0.0000  
-10.1435    0.0000   -0.0000  
-10.0686    0.0000   -0.0000  
 -9.9938    0.0000   -0.0000  
 -9.9189    0.0000   -0.0000  
 -9.8441    0.0000   -0.0000 
(snip)

–png, –eps, –dat オプションは、 それぞれその形式のファイルで出力します。 png, eps 出力には gnuplot と Ruby/gnuplot が必要です。

vasprunxml dos --png
vasprunxml dos --eps
vasprunxml dos --dat

–dat をすれば標準出力は不要、というなら –quiet を付けると良いです。

vasprunxml dos --quiet

Fermi Energy を 0 eV とするように基準を合わせたければ、 –fermi オプションを使うことで vasprun.xml から Fermi Energy の値を読んで 自動で調整します。

vasprunxml dos --fermi

グラフで出力するデータの範囲を明示するには –max, –min を使います。

vasprunxml dos --min=-20 --max=20 --png

デフォルトではカレントディレクトリの vasprun.xml を使用しますが、 任意のパスのファイルを指定したい場合は –xml オプションを使います。

vasprunxml dos --xml=Si/vasprun.xml

2 pdos

部分状態密度を出力します。 注目する原子の番号を指定する必要があります。 この番号は POSCAR 内で記述されている原子の番号で、1から数え始めます。 基本的には dos サブコマンドと同じオプションが使えます。

vasprunxml pdos 1 --png

複数の原子について同時に指定できます。 この場合、pdos-1.png, pdos-2.png のように各原子についての PDOS を個別に出力します。

vasprunxml pdos 1 2 --png

指定した原子の和として出力したい場合には –sum オプションを指定します。 この場合、pdos-sum.png のように -sum という名前を補ったファイル名で出力します。

vasprunxml pdos 1 2 --sum --png

デフォルトでは各オービタルを細分化して出力します。

これらについて、同じ方位量子数(azimuthal quantum number)のものは足し合わせて まとめてしまうには –azimuthal を使います。

vasprunxml pdos 1 2 --png --azimuthal

すなわち、以下のオービタルとして出力されます。